自分もつい最近知ったのですが、これまで Citrix MyAccount サイトのライセンス管理ツールを使用してできていた、ライセンスファイルのリホスト操作ができなくなり、リホストする必要がある場合はカスタマーサービスに依頼しなければならないようです。
従来は、例えば検証環境のライセンスサーバーに割り当てたライセンスファイルをリホストして本番環境に移動するとか、DRサイトのライセンスサーバーのホスト名をメインサイトのライセンスサーバーのホスト名と別にしなければならない場合に、同一プロダクトIDのライセンスをリホストで別ライセンスサーバーに割り当てるということが自前でできていたのですが、それができなくなっています (後者はちょっと微妙ですが) 。
この「微妙」というのがグレーゾーンでして…。前提として、(オンプレミス) Citrix ライセンスサーバーは、Citrix サイトと通信してライセンスの検証をするような動作はしないんですね。ですから、ライセンスサーバーはインターネットと直接通信できない内部ネットワークに配置することも可能です。
一方、単一のプロダクトIDのライセンスをリホストでどんどん別々のライセンスサーバーに割り当てるということは、やろうと思えばできてしまっていた訳ですが、そういうことはやらないようにしましょうね、というのが言わば「紳士協定」であった訳です。
上記ドキュメント内で「弊社内にて本機能のご利用状況について精査させていただいた結果、本来期待される状況とは異なる結果となりましたため、セルフサービスでの機能を削除する事とさせていただきました。」とありますが、まあそういうことなんだろうな、というのが私の感想です。
Citrix ライセンスは猶予期間の動作を含め、これまでは割と「ゆるめ」な扱いだった印象ですが、 Perpetual ライセンスを完全に廃止して Subscription モデルのみに移行したり、急激に制限を厳しくしている感じがありますね。
今どきのなんでも as a Service な流れからすると致し方ないのでしょうが…。
検証などを生業としている人間からすると、ちょっと世知辛くなってきたなあというのが、正直なところではあります。